当協会は、政府によるイベント自粛要請が発せられた当初より、基本的に要請を受け入れる立場を表明してまいりました。そのことが私たちの健康を守る有効な施策と考えるからです。
一方、当協会は、関係省庁への要望書を提出し、クラシック音楽の公演が専門家会議で言う大規模イベントの中でどのような位置付けなのか曖昧であることを指摘しました。また、公演実施の際のガイドラインについても国が指針を出すべきであると主張し続けております。
今般、自粛要請が再延長されることとなり、当協会としては会員各社に引き続き自粛をお願いする立場に変わりありません。しかしながら、クラシック音楽を渇望するお客様へ音楽を届けたいという思い、公演活動が停止することで引き起こされる実演家や事業者の苦境など、総合的に勘案して公演実施についての判断は各事業者に委ねたいと考えております。
そのため、公演実施の際の主催者としての対応策について、国が一定の指針を示すべきであると要望する一方、当協会としてもガイドラインを策定する予定です。すでに、医師からのアドバイスを受け、ガイドラインの骨子を作り始めております。お客様におかれましては、主催者がお願いする注意事項をご理解いただき、公演をお楽しみいただきたく存じます。
桜の季節がやってまいりました。1日も早く環境が整えられ公演が平常通り行える日を、お客様と心を一にして、実演家並びに日本クラシック音楽事業協会会員一同心待ちにしております。
感染症に起因して亡くなられた国内外の皆さまとご遺族に心からの哀悼を表すと同時に、感染された皆さまの一日も早い快癒をお祈りします。
2020年3月25日
一般社団法人日本クラシック音楽事業協会